玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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Wii Fit 百物語 だめだこりゃ

Wii Fit
あれは効果があるのだろうか。購入を考えています。最近は、限界ギリギリ爆裂ボディを持て余し気味であり70キロに手が届きそうです。恐ろしい。しかし、WiiFitは本当にあんな楽しそうな運動でカロリーを消費できるのだろうか。

効果があるのはよいが、あんまり厳しすぎるのも考えもの。続かないだろうから。今は懐かしのビリーズブートキャンプを友人に借りたところ、1日で除隊した敵前逃亡野郎のわたくしであるから。適度に軟弱な部隊への配属を希望します。根性がない。

▼百物語(杉浦日向子
とかく過激な物語ばかりの現代ですが、ほんのささいな出来事、ちょっと不思議なお話を99話まとめてあります。100話目を語ると化け物が出現するのです。どうせなら語ってほしかった。昔の人々の、ごく自然に怪異を受け入れる姿勢がいい。そういう不思議なことがあってもおかしくないよねというような。


▼友人N(メタボ)の家でコーヒーをご馳走になる。コーヒーサーバーというものを買ったそうで自宅でスターバックスのようなコーヒーが飲めるらしい。ちょっといい事務所に行くと、たまに置いてありますが、一杯淹れるごとにカートリッジを一個消費するようなタイプです。大企業には逆にないんだよなあ、無駄なお金は使わないから。

たしかにスターバックスのような味でした。わたしが行くと伝えてあったからか、ちょっと美味しいケーキなんか用意してくれて。三十過ぎの男が二人して「おいしいね!おいしいね!」と言い合って、なんだこれ、気持ち悪い。

▼なんとなく吸い寄せられるように、いかりや長介の自伝「だめだこりゃ」を手にとってしまった。ドリフで育ったものだから、やはり懐かしい。テレビで観ていたいかりや長介との差を感じた。ああ、この人は戦中を生きてきたんだなという。もっとも、そんなに戦中について書いてあるわけではないのですが。

召集令状によって父親が召集されるのですが、配属先は内地(日本国内)でした。終戦になり無事に帰ってきた父親と、子ども時代のいかりや長介の会話が印象的だった。

父:しかし、俺が軍隊で何やらされてたと思う?凧あげだぜ。いやんなるぜ、ばか野郎。

子:なんで、そんなことさせられたの?

父:まず凧を黒く塗ってな、それをあげさせられるんだ。黒い凧あげときゃ、敵機が来ても、遠目からだと飛行機に見えるだろうって。なんて情ねえ作戦!あの時、あ、日本は負けるなとおもったよ。

そりゃそうだ。だめだこりゃ、である。

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