玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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人生の比率

▼雲は多いが晴れ。だんだん過ごし易くなってきた。簿記の勉強、休憩。図書館へ。畑に囲まれた線路沿いのまっすぐな道。空が広いと気分がいい。

▼図書館にはお年寄りが多い。私が子供の頃、こんなに利用者の年齢層に偏りがあっただろうか。若い人は図書館ではなく電子書籍を利用していたり、もっと他のことをしているのかもしれない。

昔よりも読書人口が減っているとして、その減った時間は何に割り振られているだろうか。
ハードディスクの使用状況を見るため、フォルダごとに使用率をパーセンテージで表示するアプリケーションがある。同じように、今までの人生の時間を、食事に何%、睡眠に何%、読書に何%、などと表示してくれたら面白い。

大学の頃に、ちょっとした空き時間でも本を読んでいる友人がいた。会社の上司には「大学時代に(素数の)19のことだけを考えて1年間過ごした」という人がいる。割り当てるパーセンテージが偏っているほうが、きっと面白い。

森博嗣の「スカイ・クロラ」だが、ここ何ヶ月か、私が図書館に行ったときにはずっと貸し出し中。映画化されたからだろうか。話題になると人気が出るというのは当たり前のことだが、あまり人気にこだわらなくてもと思う。読む物はいくらでもある。

それに、今見て「良い」と思う作品でも、10年後に見ると「見なくてもよかった」となるかもしれない。もちろん、その逆もある。作品そのものの絶対的な価値はあるけれど、自分にとってその作品がどのような影響を与えるかが重要で、それは作品を見てみるまではわからないことである。だから、結局のところあまり考えても仕方のない気もする。とすると、つまりわたしは長々と何を書いているんでしょうか。