玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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説明

▼部長と食事。部長はラーメン、チャーハン、餃子を注文した。糖質制限なんのその、炭水化物に炭水化物を乗っけてくる。ウェルカム成人病の心意気。これぞおっさんの食事というのを見せつけられた。わたしはおかゆセットを注文。「なんだその病人みたいな食事」と、せせら笑う部長。OLですので。拙者、OLですので。

 

新人のY君についての話を聞く。仕事のことで注意したら「説明がなかったんで」と不満げに言われたという。やっぱりこれは世代の違いなのかなと部長は言うが、どうなんだろうなあ。説明がなかったら「お忙しいところすみません。ここなんですけど」と確認に行くのが普通だけど、そうはしない。待っているだけでお客様的というか。そういう姿勢を年配者は「学生気分が抜けきってない」と言うのかな。

 

ここ何年のサービス向上は目覚ましい。直接お客さんと接することの多い飲食業などは、何かあればすぐネットに書かれたりして気の毒なくらいだ。もちろん悪い事だけでなく、いい評判があればお客さんが増えるとはいえそれでも大変だ。SNSの発達がサービス向上に繋がった面もあるように感じる。より洗練されたサービスを受けられるのはありがたいのだけど、それは逆に自分がサービスを提供する側になったとき、同じことをしなければならなくなることを意味する。これが恐ろしい。

 

ドラクエの店のおやじみたく「また来てくれよな!」では済まない。その態度だと、即書き込まれて炎上する。丁寧で洗練されたサービスを当たり前に受けてきた人が会社に入ったとき、今度は自分が提供する側であるという自覚がまだないのかもしれない。お客様的気分だから、説明してくれなかったという不満が出るように思える。

 

だけど「最近の若い奴は」とは、とても言う気になれない。それは、世代で一くくりにするのではなく個人を見なければいけないという真っ当な理由からではない。単にわたしがポンコツだからである。新人のとき、社長、取引先の方、わたしという三人だけの打ち合わせがあった。わたしはまだ仕事のことがまったくわからず、勉強も兼ねて議事録をとっていた。その三人だけしかない打ち合わせで寝たからな。

 

こんなポンコツに何か言う資格があるでしょうか。しかし、社長はすごかったなあ。何も怒られなかった。後で他の社員から教えてもらったが「アイツ、三人しかいない打ち合わせで寝てたよ~」と笑っていたらしい。

 

卓越した技術を持ったベテランも、営業成績ナンバー1の社員も、お腹が出て貫禄たっぷりの経営者も、最初はみんな「最近の若い奴」なのだ。がんばっていきましょう。

 

 

 

▼一文字違いの妙。

うまいなあ。解説するのも野暮ですが。「月は綺麗ですね。(でも、あなたは‥‥)」という。

 

 

 

▼映画の感想「コンテンダー」を書きました。2010年にメキシコ湾で起きた原油流出事故。その事故の責任を追及しようとする政治家(ニコラス・ケイジ)がスキャンダルまみれでボロボロになっていきます。それにしてもニコラス・ケイジはやっぱり顔が面白いなあ。

 

 

 

▼ゲームの感想「Trove その2」を書きました。ゲームの拠点ともいえるコーナーストーン消失のバグに遭遇してしまい、運営にコーナーストーン復活の要請を出していた。洋ゲーなので英語で伝えないといけない。殺人的に滅茶苦茶な英語だが奇跡的に通じた。ひょっとして、わたしは英語できるんじゃないか。そもそも、人間同士が真剣に意思を伝えあおうとするとき、言語は必要ないのかもしれない。身振り手振りや絵だっていい。ようするに気合である。英語は気合。わたしは英語ができる。だって通じたから!