玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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いいともの終了

▼そんなわけで久しぶりに日記を書いている。などと書けば、前回に何かあったのではないかと前回の日記を見る方がいるかもしれないが、特に何もない。もはや読んでいる人がほとんどいないのにフェイントをかけてしまった。何をやっているのか。

久しぶりに書くのに夢の話というのもどうなんだと思うが、変な夢を見た。メイド服を着たヒゲ面のおっちゃんが出てまいりまして、それはもう肩幅もあるゴリゴリのおっさん、純然たるおっさんである。赤井英和に似ている。その人が「おまえを不老不死にしてやる」と言う。メイド服姿で。

で、やったー!と無邪気に喜んだのですが、待てよ、と思った。不老不死ということは病気にもかからず、老衰で死ぬこともないのだろう。その無敵状態で死ぬとすれば、事故や殺人など、かなり悲惨な状態で死ぬのではないか。必ず恐怖を味わうことになる。だから、不老不死にしてやると言ったおっさんに対し「えっと、今、間に合ってます」と答えた。新聞の購読を断る感じで、不老不死を断った。赤井さんはすごく残念そうな顔をした。すまぬ。

不老不死になりそこねたまま日記を書いている。

▼あまり日記を書かずにいた間に「笑っていいとも」が終わっていた。今更「いいとも」の話ですけども。タモリ明石家さんまダウンタウンウッチャンナンチャンとんねるず爆笑問題ナインティナインなどなど、錚々たるメンバーが同じ画面に収まった。子供の頃から観てきた人たちが一同に会した光景に、久しぶりにワクワクした。

仕事をもらっている会社に行ったとき、番組の話をした。三十代の人は、だいたいみんな似たような感想だった。でも、テレビを観ないという二十代半ばの人は「なんだかワチャワチャしてて、よくわからない」と言っていた。確かにまとまりはなかった。何が起こるかわからない感じと、あのメンバーが集まったというだけで良かったのだけど、番組の完成度としてみたら低いのかもしれない。

プロレスの試合では特別な試合というのがある。橋本、小川戦や武藤、高田戦など。長い時間を経てきて、因縁とファンの期待が高まり、ついにあの二人が激突ということになる。その積み上げたストーリーのようなものが、ふだんテレビを観ないと言った彼にはなかったのだろう。とんねるずダウンタウンがかなり無茶苦茶やっていた頃を観ていないと「あの二組がついに」とはならないかもしれない。そういう人から見ると、いいともの最後は「ワチャワチャしてて、よくわからない」というのもうなづける。

なんだろうねえ、これ。ようは、わたしが歳をとったということを書いたような。