玉川上水日記

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映画「キャビン」

キャビン
The Cabin in the Woods / 2012年 / アメリカ / 監督:ドリュー・ゴダード / ホラー


すべてのホラーは、この映画のためにあった。
【あらすじ】
バカ騒ぎする大学生、気味の悪い住民、森の奥深くの山小屋、不気味な地下室、ここまで揃って殺人が起きないわけがない!

【感想】
ルービックキューブのような山小屋のポスターがかっこいいなあと、前から気になっていた「キャビン」です。とても実験的な試みに溢れた作品でした。

「マイティ・ソー」でブレイクしたクリス・ヘムズワース(写真中央)がおりますね。他はあまり有名な俳優は出ていません。有名な人が出ていないと誰が死ぬかわからなくて、いいなー。だいたい死ぬんですけども。

ホラーは痛いし怖そうだからあまり観ないのですが、どれも似たようなルールに従って作られている。人里離れた場所で、大学生がいちゃついたりして悪魔や怪物を怒らせて殺されるというのが多い。

映画の中にしろ、残虐な殺され方をするのだから、殺される人間もそれなりにひどい人間であってほしい。だから、バカな学生とか、いちゃついてるカップルとかが起用されるんでしょうねえ。病気の親の看病をしつつ大学に通い、幼い兄弟の面倒をよく見てやり、バイトで生活費を稼ぐ日々。そんな、ひろし君が怪物に殺されたらかわいそうでしょうが!ひろしって、誰。

この映画は、ホラー映画のルールを逆手にとったら面白いってことで作られたのかもしれません。詳しいことを書いてしまうとネタバレになるのでやめときますが。

でも、ホラーを観ていない人が観ても、きちんと楽しめる作りになっています。ホラーでありながらコメディ要素が強いんですよねえ。コメディ要素を強めると、ふつうはホラーが成立しないのではないか。怖くない雰囲気になるので。でも、うまいこと成立してる。

ラスト辺りの急展開や、なんでも入れてしまおうという闇鍋っぷり、さらには大物女優の登場など、お祭り感がすごい。最後はねえ、ゴチャゴチャになっちゃって、ホラーで終わらせることをあきらめたのかもしれない。とんでもなく無茶な終わらせ方になっている。やりようがなくて、ぶん投げちゃったのかなー。悲惨な終わり方ですが悲壮感はありません。「わっはっは!死んじゃったねー!」ぐらい。

ふつうのホラーに飽きてしまった人にお勧めです。予告編はかなりネタバレ気味ですのでご注意ください。

そういえば、日本チームは全然駄目でしたねー。9歳の子供にやられちゃまずいだろうと思う。

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