玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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マニ車

▼漫画「名探偵コナン」が好きという人と話した。いつから始まったか憶えていないが、わたしが学生の頃からずっとやっている気がする。あれ、コナンてもう成人しているのではないか。ウィキペディアを見ると94年5月連載開始だった。わーお、コナンは19歳でした。

高校生探偵だった主人公工藤新一が、悪の組織に薬を飲まされ、その副作用で子供になってしまう。元の身体を取り戻すため、組織の手がかりを追っていく。しかしですよ、10歳ぐらい若返ったわけですが、もしわたしなら「これはこれで、まあ、悪くない」と思うだろう。プラセンタ100とかより効果がある。悪の組織ばんざい。

▼前々から気になっていたものがあった。マニ車(ぐるま)です。チベット仏教で用いられる仏具で、中にお経が入っている。これを回転させた数だけ、お経を唱えるのと同じ功徳があるとされている。信仰は、苦しんでなんぼという気もしますが、そんなに楽をしてもいいものか。

でも、繁忙期にはしかたのないことだと思います。チベットの人たちがお寺に備え付けられているマニ車を回している光景は、テレビでたまに見かける。が、この前テレビでやっていたのは「全自動マニ車」である。

小さいので車のダッシュボードの上に置いたりもできる。電池式です。さすがに手を抜きすぎだと思うけど。仏様が「ばかやろう」って、言ったりしないのか。だってこれは、寝ていても自動で回せるのだ。「はー、今日はちょっと悪いことしちゃったから、いつもより三倍多く回しとこう」という人もでてくるだろう。

全自動がいいのならば、手抜きはどこまで許されるのだろう。全自動マニ車の開発競争が行われ「他社のマニ車より5倍のスピードで回せます!ご利益も5倍!」などという業者も出るかもしれない。もっと、身の周りの生活用品にマニ車をつけたらどうだ。扇風機の羽根や、トイレットペーパーなどにお経を印刷してもいい。それはもうカラカラ回る。毎回ご利益がある。

わたしが仏様なら、間違いなく地獄に行かす。血の池、針山ツアー決定である。