玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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映画「メン・イン・ブラック3」

メン・イン・ブラック
2012年 / アメリカ / 監督:バリー・ソネンフェルド / SF、コメディ


これははたしてメン・イン・ブラックなのか。
【あらすじ】
悪い宇宙人が過去の世界で相棒を殺そうとするので、過去まで追っかけていきます。

【感想】
作品を観て「面白い」とか「つまんない」とか好き勝手言いますが、続編を面白くするのはふつうの作品以上に難しいんでしょうねえ。やはり前作以上の期待がある。その勝手に上げたハードルのさらに上をいってくれないと「面白い」にはならないから。

でも、このMIB3は面白いかどうか以前に、エージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)があんまり出ないのだよお!あのおじいちゃんが出ないMIBなんてMIBじゃないやい!という面倒くさいファンがいるのではないか。わたしだ。

舞台が1969年という過去に設定されているので、若き日のエージェントK(ジョシュ・ブローリン 上の写真左)は活躍します。じゃあ、ジョシュ・ブローリンが駄目かというと全然そんなことはない。トミー・リー・ジョーンズにかなり似ている。笑い方もそうだけど、ちょっと口を歪めた話し方なんて驚くほど似ている。

ジョシュが目立っているので純粋なMIBというより外伝的作品に感じるんだなあ。タイトルは「MIB外伝」にすれば?

かっこ悪くなってしまった。MIB3でいいです。

外伝ぽいけどトミー・リー・ジョーンズもそこそこは出るし、異星人やレトロフューチャーっぽさが漂う乗り物や小道具も登場する。レディー・ガガもチョロっと異星人として出てましたね。もうちょっとたくさん異星人を見たかったです。記憶を消すニューラライザーが、過去の世界ではバッテリーが必要など細かい所は良かった。そういう細かい積み重ねが作品の厚味を増すんじゃないでしょうか。

今回は人種差別問題にもさらっと触れている。これは触れなければ駄目なのかなあ。きちんと取り上げれば重くなって作品の性質が変わるし、かといって無視するにも、ということなのでしょうか。やや中途半端な感じがしたけど難しいですね。

タイムトラベルもののストーリーとしては平凡ですが、SFかと思いきや、ちょっといい話になるので気持ちよく裏切られました。ただ、贅沢を言うようだけど何か違う気はする。面白くないかといわれればそんなことはないし、エージェントJ(ウィル・スミス)がKのことを大好きなところとか、観ていてニヤニヤしてしまった。

でも期待したのと方向が違ったんだなあ。醤油ラーメンを注文したら味噌ラーメンが出てきたような、で、その味噌ラーメンはけっこう美味しいんですよ。グチャグチャ言い過ぎである。おまえは、ベビースターでも食べてろという話ですけど。


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