玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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▼電車で、席を譲られた人が怒り出したのを見たことがある。そのときは、そんな怒ることもないだろうにと思った。

先日、取引先の人と雑談をした。その男性は65歳ぐらいに見える。体はガッシリとしている。頭には白髪が目立っており、白髪と黒髪の割合は3:7ぐらい。エネルギッシュな人だが、見ようによっては老人と言えないこともない。

「この前、はじめて席を譲られてさ」と、ちょっと寂しそうに話し出した。その人も、それまで席を譲られて怒り出した人を見たことがあったらしく「なんであんなに怒るんだ」と思っていたそうである。でも、自分が譲られたとき、動揺のあまりつっけんどんな態度で断ってしまったそうだ。

そりゃたしかに「あなたは老人に見えますよ」と言われてるに等しいわけだからなあ。「なんだよ、まだ元気だよ」と言いたくなるのかもしれない。いつかはわたしも「よかったらどうぞ」と譲られる日がくるのだ。なのでごく自然な態度で「ああ、ありがとうございます。どうも最近腰が痛くてね」というセリフを練習しています。さあ、来い。準備はできている。

▼老人といえばこんなニュースをやっていた。
「世界最高齢の101歳ランナー、マラソン競技引退へ」(AFP BBNews)
このファウジャ・シンという人は本当にすごい。89歳でマラソンを始めようと思うことがもう考えられないのだけど。

「年齢とともにレースで走ることが『しんどくなってきた』と言う」
いや、89歳で始めたときはしんどくなかったのだろうか。若いときなら金メダル獲れたんじゃないでしょうかね。

「シンさんはレースから引退しても、日課となっている16キロのランニングは続けるという」
たぶん、死ぬことを忘れている。

▼ゲーム「Dの食卓」でお馴染みの飯野賢治さんの訃報のニュースを読んだ。3Dポリゴンのキャラが歩くアドベンチャーって「Dの食卓」が初だったのかもしれない。あのゲームがやりたくて3DOという家庭用ゲーム機を買いました。そして、クリア後すぐに売ったのだった。友人は「3DOは、必ず面白いゲームが出るはずなんだ!」とがんばってましたが、ついにかなわなかった。

飯野さんが原発についてブログで書いている。こういった複雑な問題をブログで書くことは難しいですが、とても冷静な意見だと思います。賛成か反対か、その判断をするために必要な材料はなんだろうという、そこから始めるべきなのだろう。
eno blog飯野賢治さんブログ)
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