玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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年賀状

▼本当にいるのかなあ~。あれ必要なのかな~。紙でできていて、だいたいいつも同じこと書いてあって、印刷も大変なやつ。

そう、答えは新聞です!
いや、年賀状ですけども。なんだろうね、この無駄なクイズ形式。今ひとつやる気が出ないまま年賀状を作っている。そもそもわたしの出す分などほとんどなくて、親の分だからか。年末のボランティア。

PCが新しくなったので昔の年賀状ソフトが入らず、古いPCを引っ張り出してきてそちらにソフトやドライバをインストールすることにする。面倒なんだけど、こういう地味な作業は意外と楽しい。久しぶりに電源を入れると、ハードディスクが今にも壊れそうな怪しげな音を出して回り始める。

ガガガガ‥‥、ガガという音が止まり、一瞬の空白の後「Windows XP」というロゴが表示される。またハードディスクが回転を始める。ああ、まだ生きてたんだなあという安堵感。使わないで申し訳ないという罪悪感。今は六本木ヒルズの最上階に住み、贅沢な暮らしにも慣れたけど、子ども時代に育った狭い集合住宅での貧乏暮らしがわたしの原点だった、そんなことを思い出させてくれる。

なんでしょうか、この面倒くさい嘘は。ヒルズなんて仕事でしか行ったことないわ。受付が美人すぎて挙動不審になるわ。

▼最近、テレビでとんねるずをよく観る。そんなにテレビを観てるわけじゃないんだけど。今売れている人たち、おぎやはぎバナナマン、さまぁ~ずなどと出ているのを目にする。

若手芸人(といってもそんなに若くない)たちは、あのとんねるずと共演できるという喜びがあるんだろうなあ。とんねるずは、若い人たちとやることで刺激を受けつつ視聴率もということなんだろうけど。

で、その成功した若手芸人たちがとんねるずに高い物を買わされるという、なんだかよくわからない企画の物を観ている。バブルの残骸みたいな番組だ。とんねるずを観るとき、残響とか余波を楽しんでいる感じがする。学生時代に観た爆発的に面白かった頃の懐かしさを楽しむというか。

「面白い」ということは奇跡的なことなのだろう。ドリフやひょうきん族とかもそうだ。今見かえして「あれは面白くない」というのは簡単だけど、その時代に面白かったなら、その爆発力が正当な評価なのだと思う。旬の食べ物を季節はずれに食べて「美味しくない」と言うようなものだ。

時代、技術、才能、そういう条件が合致したごく短い期間に、ほとんど奇跡的に「爆発的に面白い」という状態が出現するんじゃないだろうか。とんねるずダウンタウン、ドリフやたけし、さんまなど、本当にたくさん笑わせてもらった。ただその奇跡的な瞬間に立ち会えたことを感謝したいのです。
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