玉川上水日記

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映画「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」

ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
2009年 / アメリカ / 監督:トッド・フィリップス / コメディ


【あらすじ】
結婚を二日後に控えたダグ(右から二人目)は、友人二人と婚約者の弟アランと共にバチェラーパーティー(独身さよならパーティー)をラスベガスで開く。しかし、乾杯後、彼らの記憶はなかった。

【感想】ネタばれしてません。
酔っ払った後、ダグが行方不明になります。それを残り三人がドタバタしながら探していくという話。わたしが鈍いせいか、声を上げて笑うとかもなく淡々と観てしまった。でも、わからなくても全然嫌な感じじゃないんですよね。微笑ましいというか、ニヤニヤしながら観てしまう。

このドタバタの感じが学生時代を思わせる。すごく楽しそうでいい。わたし、楽しそうな人を観るのがすごく好きなんですよ。不幸な人を観るのはもっと好きですが。それはいいか。

で、この笑いがわからなくても眺めているだけでいいんです。これは観ていて何かに似ているなと思いましたが、女子高生のバンド活動をとりあげたアニメ「けいおん!」に似ているのかもしれない。アニメについて何か書くと、すごく怒ってくる人がいるんでビクビクしながら書きますけども。

けいおん!て、ほとんど何も起きている感じがしない。あのふわふわした時間が楽しい。ハングオーバー!は、いろいろ起きてはいるんですけど、行動がバカな男子学生そのものなんですよね。両作品とも学生時代とバチェラーパーティーという限られた期間の話である。登場人物はその期間をそんなに貴重な時間と思ってはいないのだけど、映画の観客たちはそれがどんなにかけがえのないものかわかっている。

利害関係や、こんなこと言ったらバカにされるかな?などという恐れもなく、バカバカしいことが言い合える関係。社会に出ると、それはねえ、ちょっとゴチャゴチャせざるを得ないところもありますんで。だからこそ、その何気なくもバカバカしいやりとりが羨望や憧憬をともなって郷愁を誘う。いいなあ、こういう関係って。

まあ、けいおん!には、ストリッパーもゲロもコカインも中国人マフィアも出てきません、たぶん。出なかったよね?けいおん!ファンには「全然違うわ、ボケ!」と怒られそうですが。わたし、なるべく早く死ぬよう努力するんであんまり怒ってこないでください。ね。ね。


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