玉川上水日記

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映画「ファイヤーウォール」

ファイヤーウォール
2006年 / アメリカ / 監督:リチャード・ロンクレイン / サスペンス


【あらすじ】
銀行に勤めるセキュリティエンジニアのジャック(ハリソン・フォード)。家族を人質にとられ、銀行の金をなんとかするように言われます。なんとかてー、無茶なことを。

【感想】ネタばれしたかも。
ネタばれというか、だいたい上のあらすじで書いたことで終わりなんですよね。

しかし、ハリソン・フォードも歳をとりました。この映画の公開時の年齢は64歳です。この歳でアクションシーンは大変だと思いますよ。がんばっていらっしゃる。ハリソン・フォードが演じる主人公は、正義感が強くて、腕っぷしも強くて、どんどん銃も撃っちゃうぞ!という感じですが、今回はやや普通の人です。ややだけど。最終的には戦います。勝ちます。警察を待ちません。

当初のエンジニアという設定はなんだったのか。観ているこちら側としても「まあ、ハリソン・フォードだから、ジューサーの容器で犯人を殴り殺すぐらいはありだよね」とか「銃撃している犯人を車で跳ね飛ばすのもありだな。エンジニアはそれぐらいやるな」とか、どんどん普通の人としての設定を忘れていくような気がする。不自然さがない。だって、ハリソンならそれぐらいやってくれるはず!

エンジニアの前職として警察官出身とか、そういう経歴にしといたほうがいいかもしれん。結局、一人で悪人たちを片付けてしまう。普通の人のフリして活躍しすぎなのである。

ファイヤーウォールというタイトルからすると、システムに侵入する側、防ぐ側の攻防みたいなのをイメージするかもしれませんが、そういうのはありません。直接、サーバーの前に行ってキーボードをタカタカ操作するという地味な方法で侵入する。侵入というか、主人公が管理者なので普通に操作しているだけなんですよね。

実際に、重要なシステムは外部からのアクセスをまったく許さないということは当たり前なので、よく取材した結果、とても地味な絵になってしまったのでしょうか。ふつー。すごくふつー。



誘拐犯の親玉は、最近悪役としてよく見かけるポール・ベタニーさん。頭、良さそうですね。でもけっこう行き当たりばったりである。家族を人質にとったあと、ハリソンさんに「明日までに侵入の方法考えてね。よろしく」みたいなことを言います。適当だわー。コンビニ強盗でももうちょっと考えてからやるわ。雑すぎる計画にのけぞった。こんな適当な上司は嫌だよ。

で、映画としてはごくごく普通だと思います。以前に感想を書いたサスペンス映画の「ツイステッド」などは、ひどすぎて書きたいことが山ほどありましたがこの映画は本当に普通のサスペンスでした。


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