玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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名言を言わない 贋物

▼友人と話していたとき、わたしの言ったことに「それって名言だよね」と言われた。油断すると、ついかっこいいことを言いたくなる。だって、人から褒められたいもの。でも、やはりいいことを言うのはどことなく恥ずかしい。どうしたら、いいことを言わなくて済むか考えていた。

あのですね、語尾に何か付けたらいいのではないか。

「事件は現場で起きている!とかいないとか」

「神は死んだ!とか死んでないとか」

「人の命は地球よりも重い!などと意味不明の供述を繰り返しており」

いろいろ台無しにした。

▼最近、男と別れたという人と話した。彼女は、その男の思い出を断ち切るためにもらったプレゼントを全部質屋に持っていった。質屋の人に見てもらったら、品物は全て贋物で二束三文にしかならなかったという。そんな話をとても怒りながらまくしたてた。

そんな怒らなくてもなあ。贋物でも結局わからなかったんだし。だが、贋物ということよりも誤魔化されたとか軽んじられたとか、そっちのほうで怒っているのだろうか。

でも、浮かしたお金で一緒に美味しい食事を食べた可能性もある。思い出に残る旅行に行ったかもしれない。彼はもっと有効にお金を使いたかったのではないか。もし、彼女が贋物に気づかなかった場合、本物との差額を二人のために使えると考えることもできる。だから、彼が彼女をだまそうとしたと決めつけるのはちょっと乱暴かもしれない。それを彼女に伝えた。

「そっかあ。そうやって二人のために使ってくれたのかもね」

そんなふうに喜んでくれた。

「いや、実際はパチンコにでも使ったんだと思う。間違いないね!」

夢を壊しました。だからといって、グーで殴ろうとするのはよくない。

▼ロス近郊に「ドライブスルー葬儀場」、忙しい現代社会を反映

(ロイター)

うーん、便利といえば便利なのだろうけど。マック感覚で葬式されても。今後は「ドライブスルー結婚式」「ドライブスルー卒業式(入学式)」「ドライブスルー面接」などやりそう。アメリカなら期待に応えてくれるはず。

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