▼友人夫婦の家にお邪魔。友人夫婦の子ター坊(小学校二年)と話す。クリスマスにサンタからプレゼントをもらうらしい。今年は仮面ライダーのなんかをもらうとかで、もうそういうのがさっぱりわからないのだった。親は大変だろうと思う。サンタのために型番で指定するといいかもしれない。
「サンタさん、サンタさん、いい子にしてたので、バンダイの仮面ライダーフォーゼ ファイヤーステイツ 定価2,940円 型番4543112701466をください」
そんな子どもは嫌だよ。しっかりするにもほどがある。
ター坊が、「しゅんくん(わたしのこと)はプレゼントもらわないの?」と聞く。思えば、サンタからプレゼントをもらった覚えがない。小さい頃に何かもらったような気もするが忘れてしまった。
「もらったことがないかもしれない」
「え!……、そうなんだ……」
「いい子じゃなかったから、もらえなかったのかも」
「……そ、そんなことないよ!きっと家に煙突がなかったからだよ」
「この家も煙突ないけど、サンタ来るよね?」
「……、うん」
「……」
小学生に気をつかわせる、をお送りしました。
▼しかし、親というのは偉いなと思います。サンタからのプレゼントということで、あえて自分達からというのは言わない。子どもが喜ぶ姿を静かに見守っている。
わたしならば、かなり自分をアピールする。クリスマスの朝、「サンタより」と書いた紙とチロルチョコを置いておく。子どもが、「チロルチョコか……」とガッカリしていると、「なんだ、サンタはその程度かー。こっちはすごいぞー!」と、本気のプレゼントを渡す。どこまでもサンタをおとしめる。
「サンタはおもちゃを配って人気を取っているけど、実はおもちゃ泥棒の犯罪者なんだ」ぐらい言う。
わたしの器の小ささは尋常ではない。
当然、わたしのところにサンタは来ないので今年はホームベーカリーを買いました。パンを焼きまくります。 メリークリスマース!
どの口でそういうことを。