玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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漫画「ひかりのまち」

▼盆である。だいたい周りものんびりしている。暑い。元気なのは蝉ぐらい。社長から電話がかかってきて仕事の話を少々。相変わらず金はなくて忙しいらしい。経営者は盆も正月もないわけで、それはしかたがないけれど体だけは壊さないようにしてほしい。家も差し押えられたんだし。頑張れ社長、負けるな社長。金は出せないが応援だけはする。

酒井法子さんの覚醒剤事件についてのマスコミの取り上げ方が大きい。それはどうでもいいが、先日ファミレスに行ったとき、隣席のおばちゃんが「酒井のりピーが‥‥、酒井のりピーが‥‥」と連発していた。「のりピー」でも「酒井法子」でもいいが「酒井のりピー」はやめてほしい。聞いていると何か体に悪い。

▼前項を書くときに、表記を調べるためにgoogleで「のりぴー」と検索したら「もしかして のりピー」と出た。検索した自分も自分だが。あの「もしかして」のばかやろう感は何か。

▼友人の子どもター坊(6歳)と遊ぶ。将来なりたいものが「学校の先生」から「透明人間」になっていた。父親の落胆ぶりが面白い。いいと思うけどなあ。

「透明人間は大変だと思うよ。見えないもんだから、いきなり後ろから自転車にぶつかられるし、病気になっても透明だから医者に治療してもらえないし‥‥苦しんで死ぬんだ‥‥きっと、そうなんだ」と言ったら、なりたいものが「透明人間」から「透明な医者」になりました。
「透明」は譲れない。

▼友人N(メタボ)から借りた「ひかりのまち」(浅野いにお)読了。綺麗に整った新興住宅地のマンション。ちょっと見るには小奇麗で幸せそうな「ひかりのまち」。でも、そこに住む人は実は誰もそんなに幸せじゃなくて様々な問題を抱えている。

ただ、問題だらけの人生でも、どんな状況にいながらもどこかで光を見つけて生きていかなければならない。「素晴らしい人生」ではなくても窓から放り投げてしまうことはない。そんなに捨てたものでもないんだ、というお話でした。よかったです。