▼久々に出社。月初の請求書・報告書・資金繰りなど。今月も、こりゃ、またひどいのだ。銀行が返済計画の修正を受けてくれたからよいものの(といっても信用保証協会付融資だからだが)財務内容は地獄ちゃんである。「ちゃん」を付けたからといって、かわいくなるかということだ。
▼赤字の会社の経理の心構えは「社の借金を自分の借金と捉えない」ことです。ここらへんが出来そうで出来ない最初の壁である。とりあえず来週末までに500万はいる。目処はない。取り引き先からの催促の電話。案の定、新しい経理の方も不安と重圧で辞めてしまいそうだ。一応、励ましてみたものの心配である。
経理「こんな状態で来週、乗り切れるんでしょうか」
私「ま、お盆だし取り立て側も夏休みだったりして」
経理「夏休み開けたら、差押えられてるんじゃないでしょうか」
私「かもしれませんねえ。差押えの手続してから4・5日かかるから、実行されるのはお盆開けかなあ」
経理「7日に支払先全部に説明の電話しないと駄目ですよねえ‥‥。はぁ‥‥。社長はどうなさるんでしょう」
私「一見、資金繰りが不可能で絶体絶命に見えるこの状況ですが‥‥」
経理「ええ‥‥」
私「実はこれが全て社長の計算だったとしたら‥‥どうします?」
経理「えっ‥!?」
私「なんちゃってー!」
経理「‥‥‥」
まあ、彼女の目の冷たいこと冷たいこと。
ちょっとふざけただけじゃないか。
でも、不安な顔をして過ごしても、笑って過ごしても、状況が変わらないなら笑って過ごしたほうがいい。
その真理に気づいたことが、僕がこの会社で学んだもっとも重要なことだろう。などと書けば格好いいものの、まあ、ふざけただけですよ。
だから、そんなゴミを見るような目で見ないでください。ゴミだけどね!
後日、彼女は会社を辞めました。
わたしのせいではない‥‥と信じたい。これ、社長にばれたら、ちょっとまずいなー。