玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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Vtuberを観る

▼給湯器が不調。また交換しなければならないのか。給湯器はお高い。人は給湯器を交換するために労働している。すなわち人は給湯器のために生きているといっても過言ではない。今度我が家に来た給湯器は、神棚に備えてお神酒を供えよう。次は信仰するから壊れないでほしいもの。

 

それはともかくとして、業者に給湯器の見積もりを作ってもらう。うーん、またしても15万円が飛んでいく。イーヤーダ! ヤダヤダ! と駄々をこねたいが、駄々をこねてかわいいのはちいかわだけ。中年がやると目も当てられないし、撃ち殺されても文句はいえない。すみやかに業者に連絡をとり発注した。前回の交換がもう12年前なのだな。給湯器の寿命は10年とされているので仕方ないかもしれないが、15万か。そこそこいいPCが買えるお値段。ふえええええ。

 

給湯器、冷蔵庫、パソコン、テレビ、エアコン、大型家電の故障が怖い。どれもいつ壊れてもおかしくない。神に祈らなくては。祈りより実効性のある方法として掃除があると思いついた。天才。ずいぶんと久しぶりにパソコンの掃除をした。以前はパソコンの性能が悪くメモリやハードディスクの増設を繰り返していた。その際によく本体を開けていたから、ついでに掃除もしていたが、最近はスペックも足りているので本体を開けることも少なくなった。

 

本体を開けてファンやヒートシンクを掃除するとホコリがびっしりついていたのでおののく。このまま使用していたら本体温度が上昇してまずいことになっていたかもしれない。少なくとも一年、いや半年に一度ぐらいはホコリをとったほうがいいだろう。内部の掃除をしないせいで壊れてしまうパソコンの数は相当多いと思う。救いたい、その命。なにこの日記。

 

 

▼Vtuber関連の業務がくるかもしれないといわれる。どんな仕事なのか、動画編集だろうか。やったことないですけど。見当もつかない。そもそもVtuberをまったく知らないのだった。えらい高額スパチャをもらってウハウハというイメージしかなかった。とりあえず人気がありそうなVtuberの動画を観る。さくらみこ、戌神ころね、兎田ぺこらなどなど。笑い声や奇声が面白い人たちばかり観てしまうな。

 

ネット関連の仕事は特にそうかもしれないけど、興味がないと続けるのは難しいように思う。友人が仕事でSNSを使わなければならなかったが、SNSにまったく興味がないので全然うまくいかなかった。Vtuber関連の仕事が入ったとしても、Vtuberが好きで興味がなければ難しいのではと思う。残念だけど、私はそういった仕事をやるには少し年齢がいきすぎているように感じる。と思ったが、動画を観始めたら普通に楽しめた。よかった、精神年齢が赤ちゃんで。

 

Vtuberというのはゲーム実況が主で、たまにライブもやるのだろうか。どちらも本業なのかな。『マリオカート』や『RUST』などで罵りあってゲームをする様子は、なんだかとても懐かしいものを感じた。子供の頃、友人たちとゲームをしていたが、だいたいあんな雰囲気だった。「死ねぇ!」などと常に叫びながらやっていた。今は日常生活で誰かに「死ね死ね」いうこともなくなった。たまにはいいたい。友人とゲームをやることもないし、騒がしい様子をみて、ちょっと感傷的な気分になってしまった。

 

若い世代だけでなく三十代、四十代という層にもVtuberの人気はあるのだろうか。私の周りにも、公言せずにVtuberを観ている同世代の人間がいるかもしれない。自分の子供時代を思い起させるような郷愁が、客層の獲得に一役買っているのかも。ジジイの感想。

 

Vtuberの人がファイナルファンタジーXをプレイしていた。私が大学生だった頃のゲーム。そんな20年以上前のゲームをリメイクとはいえ、Vtuberがプレイしているのも不思議だった。20年経って気づいたのだけど、FFXのエンディングでユウナが指笛を吹いている場面がある。あれは、指笛を吹いたらいつでも駆けつけるといったティーダを呼んでいたのではないか。ユウナの演説後、消えてしまったはずのティーダが水の中から浮き上がってくる場面でゲームは終わる。あれはユウナの指笛でティーダが戻ってきたという解釈もできるのかもしれない。20年後、急にわかりましたけど。FFX-2という続編はさておきの解釈。急に20年前のゲームの話、書くんじゃないよということではあるが。

 

Vtuberのライブ動画も少し観たが、ファンが観れば面白いのだと思う。大勢出ていて、人間関係がよくわからなかった。新日本プロレスとUWFインターの対抗戦で、武藤敬司と高田延彦が戦うのをテレビにかじりついて観ていたが、ようはそういうことなのだろう。それまでの長いストーリーがあって、ついにあの人とあの人がという。スポーツでもなんでも歴史というものがある。Vtuberの世界も歴史があって、みんなそれぞれゲーム実況、コラボ配信などをやってきて、さまざまな人間関係があって、仲がよくなったり、疎遠になったりもして、いろんなことが結実してのライブだったのだろうか。などと。知識が点ではなく線にならないと楽しめないのは、どんな分野でも同じことかもしれない。

 

映像は別スタジオで踊っているアクターの動きをキャプチャしたものを、舞台上に投影しているように見える。だが、舞台は奥行きがあって立体的に見えているのがすごい。どうやって投影しているのかな。ファンは見慣れているのだろうけど驚いてしまった。

 

Vtuberは今、25000~26000人ぐらいいて、デビューするにも、見た目のいい外側のキャラを作ってもらうと100万ぐらいかかると解説している動画があった。私が観た有名Vtuberは上位1%の人たちで、そうでない人たちはそもそも目にする機会も限られる。簡単にやっているように見えて、ひどいコメントを浴びれば精神も病むし、実況では不用意な発言もできないし、思っている以上に気をつかう仕事なのだろう。

 

Vtuverには切り抜き動画が多い。切り抜き動画というと、有名人がいったことを編集して上澄みを掠めとるイメージしかなかった。Vtuberの切り抜きは、それぞれのVtuverのファンが作っている。独自に絵を描いたり、編集したり、繋ぎ方にも個性や腕が現れる。Vtuberが集まって対戦したマリオカートの動画だと、全員の動画をすべて観て、そこから見せ場を切りとって繋ぐのだから相当な手間になる。本当に好きでなければできない。ファンと配信者が一体となって作り上げ、今日の人気に至ったのだろう。大変なんだろうねえ。孫をみるジジイの視線になってしまうな。

 

YouTubeのレコメンドは自分が観たものに付随するものしか出てこない。何百万人も登録者数がいるVtuberも、今回調べるまでまったく観たことはなかった。興味の対象が細分化され「知っている人は知っている」みたいなことって、本当に多いのだろうな。私の知らない面白い何かが、きっとたくさんあるのだろう。

 

 

▼今日も今日とてカードゲーム『Marvel Snap』をやる。『ドラゴンボール フュージョンワールド』は飽きてしまった。カードのインフレもそうだが、そもそもまったくカードが引けない。いろんなデッキを試せないし、少し残念。

今回も破壊デッキでインフィニティに到達。最終ターンでニムロッドを2回割ることを知らない人が多いのか、意外とサクサク進む。ヌルが入れば破壊デッキとして完成するかもしれないが、なかなか手に入らないのだった。それもまた楽し。

 

カードゲームの要諦は相手の気持ちを読むことにある。情操教育によいのでは。しかし、カードゲーマーというとみょうに性格悪いイメージがあるのはなぜだろう。相手の気持ちを読んで、その上で性格悪いことを仕掛けるからだろうか。ふーむ。どんどん性格が歪んでいく自分を感じる。

今回、実装された新カードのモッキンバード。1度で引けてよかった。なかなか癖のあるカード。スクイレルガールなどで出したリスなど、本来自分の手札になかったカードをプレイするごとにコストが1下がっていく。逆にそういったカードをキルモンガーなどで割られると、下がったコストは戻ります。面倒だな。

少しだけ複雑なプレイになるが面白いカードかもしれない。デッキを組んでコンクエストをやったが、なんともいえない感じ。ヌルがあれば強くなりそうなんだけど。モッキンバード、シーハルク、デスをムーンガールで増やせると、最終ターンはかなり強くなる。ただ、ちょっと安定感を欠く感じ。シャン・チーを抜くか、デスの代わりにインフィノットでもいいのかな。