玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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パンを買う

▼いつも読んでいる方のブログで、「言葉にできない」(小田和正オフコース)と、アニメ「シティハンター」の主題歌として有名な「Get Wild」(TMN)が似ているというのを読んだ。

イントロ部分が似ているようなそうでもないような。なにせ音楽的素養がまったくないわたくし。速さが同じになれば似ているのかな。みなさまに似ているかどうか聞いてみたいもの。曖昧な言い方になりますが、似ていると言えないこともございませんが、似ているというほど似ているかというと、それほど似ているとは、これはもうわたくしの一存では判断いたしかねる所存にございます。国会答弁等で玉虫色の答えが必要な方は、是非わたくしに。

▼で、「Get Wild」について調べていたら、ツイッターでは「Get Wild」とツイートできないという記事を読んだ。有名な話みたいだけど。「Get Wild」がというより「Get + 単語」の組み合わせがアプリ内の命令にあたるらしく、これを禁じているらしい。「Get + 単語 + 単語」という2つ以上の単語なら許可されるようです。つまり「Get Wild and Tough」はツイートできるということだな。

これから実際に「Get Wild」とツイートしてみようと思います。もし、ツイッター側が仕様変更しており、ツイートできてしまった場合、唐突に「Get Wild」とツイートされることになるが、あれか、アイツついに頭がおかしくなったかということではないので。実験なので。

▼以前勤めていた会社に打ち合わせに。会長がいた。いるんだなあ、会長は。頼まれてもいないのに、とりあえずいる。それが会長だ。

新入社員の女の子に飲み物を買ってくるよう頼んでいた。頼み方が雑なのが、また会長らしい。「コーヒーの濃いの。パンの細長いの」と言っている。これはエスプレッソダブルとナイススティックのことだ。ちなみに「コーヒーの薄いの」はアメリカンで、「コーヒーの酸っぱいの」はモカなどのルールがある。ちなみに「甘いパン」はエクレアのことを指す。おじいちゃんだからアンパンでいいだろうと思うと不正解。知るかそんなルール。

今年の四月に入った人は「わたしは買い物をするために入社したんじゃありません」と、辞めてしまったらしい。現場に居合わせたかった。わたしも修羅場を体験したかった。会長が言う「雑用をこなしているうちに機転が利くようになる」というのは一理あるとは思うものの、まあ、あなたがパンを召し上がりたいだけでしょうとも思う。すぐ、お腹空いたお腹空いたと言うから。

しかし、わたしが新入社員の頃は、辞めた人のように高い志を持っていなかった。そこで辞めてしまうような気概がなかった。雑用だけで給料がもらえるなんて、しかも、たまに「おまえの分も買っといで」とお小遣いがもらえるなんて、なんとすばらしい会社!こんないい仕事はないと思ったのだ。バカである。志が低いバカであった。

ただ、当時のわたしはパンを買うぐらいしかできることがなかったのだ。そして、それは今も変わらない。え、変わらないんですか、マジで。なにその怖い話。変わりたかった。

もう少しすると、会長は「いつもの」と言い出すだろう。そして、すべて心得てますとばかりに、エスプレッソダブルとナイススティックを差し出すのだ。そうすると「今日のいつものは、おにぎりの気分なんだよ~」などと言うので、自分で買いに行きやがれと思います。

教訓めいた話を書こうとしたら失敗した、をお送りしました。
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