玉川上水日記

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映画「ミッション:8ミニッツ」

ミッション:8ミニッツ
2011年 / アメリカ、フランス / 監督:ダンカン・ジョーンズ / SF


あと何回死ねばいいのやら‥‥。
【あらすじ】
目覚めたら記憶がない。ここはどこ?わたしは誰?あなたは誰?何をすればいいの?お、こりゃ爆弾だね。うーん‥‥、これは死ぬのでしょうか?‥‥、ドッカーン!

【感想】
ストーリーがわかっても問題ない映画というのがありますが、これはわからないほうが楽しめそうですね。なるべく、わからないように書いていこうと思います。

ダンカン・ジョーンズ監督の2作目にあたります。前作の「月に囚われた男」はよくまとまったSFでした。ちょっと「2001年宇宙の旅」を思わせるような、懐かしい雰囲気の作品。エグさ、残酷さ、CGの派手さなどとは無縁の静かなイギリス映画。今回はハリウッド映画である。雰囲気も軽くなりましたね。それは悪い意味ではなくて、前作は前作の、今作は今作の良さがあります。

この「ミッション:8ミニッツ」も、93分という短めながらよくまとまっています。役者、セット、CGすべてがグレードアップしている。前作の評判が良かったのでお金を出してもらえたのかなあ。ゼニがあると違いますなあ、グヘヘヘ。いやらしいことを書くなという。

役者も主演にジェイク・ギレンホール(写真上)を迎え、脇を固めるミシェル・モナハン(写真左)、ベラ・ファーミガ(写真右)も良かったです。ミシェル・モナハンは仕事を辞めて、インドへ自分探しに行くという役なのですが、それを聞いても嫌な感じはしないんですよね。すんなり受け入れられるというか。

日本人で「自分探し」というと、どうもいい印象がないのだけど。わたしが人種差別主義者なのだろうか。怖い。気をつけよう。映画とまったく関係ないところで悩んでしまった。わたしも自分がよくわからない。自分探しの旅に出たほうがいいんじゃないかしら。インドまで行かなくても、近所の100円ショップとかにいそうな気がする。お菓子の棚の前で、じゃがりこを買うか悩んでいる姿が見えるのです。もう自分、見つけた。自分探し完了。

ストーリーは、タイムトラベルものに近い。でも従来のものよりちょっと変化が加えられている。最近観たSFの中では頭ひとつ抜けているように感じました。主人公コルター・スティーブンスは、だいたい何をやっても爆死します。毎度毎度かわいそうな死に方をするのだけどがんばります。ジェイク・ギレンホールは困り顔がよく似合いますね。

この作品はループという設定の他に、主人公の立場にもひねりが入っている。ちょっとごちゃごちゃした話が好きな方にはお薦めです。やや甘めの終わり方でしたが、それもいいかなあ。それにしても主人公に体を乗っ取られたショーンはどこいっちゃったんだろう。


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